芸人・ハライチ岩井勇気 のコラム・エッセイ「ダンボールバラバラに解体に切り刻む」を読んで
芸人・ハライチ 岩井勇気の連載エッセイ
タイトルは「ハライチ岩井がダンボールを切り刻んで「後味が悪い」と感じた理由」
テーマは「ダンボール」。
このコラム・エッセイを掘り下げて読んでみることにした。
「僕の人生には事件が起きない」
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ダンボールについて
通販無くして生きてはいけないという人も少なくないだろう。そんな通販、注文すると必ずと言っていいほどダンボールに入って注文の品が届く。
素晴らしいサービスだ!
商品の保護やプライバシーの保護、積み込みなどの輸送コストをとって見てもコストパフォーマンスのことを考えればこのサービスが最適なのだ。
しかし、コラムでも書かれていたが、
家にダンボールが溢れ返ることがたまにある。
私も、ネットで買い物することが多いので溜まりすぎて困ることがある。
これだけではない
段ボールは嵩張る(かさばる)ので外にだし置くことがある
撥水性にも吸水性にも優れているが、さすがに長時間雨にさらされ続けると何十倍も重くなる。
そしてもろくなってグチャグチャになるんです。そんなダンボールはゴミ回収してくれないことだってあります。
通販を使う人の不満のほとんどはダンボールの「s処分」だったのです。
何でもかんでも、ダンボールに梱包されていて資源の無駄(環境に悪い)じゃないか?と思いませんか?
しかし、ダンボールであることに
・ダンボールの95%以上リサイクルであること
・リサイクルの際も段ボールは簡単に水で戻せるためCO₂の排出が極端に少ないこと
繰り返し使うことのできる耐久性に優れた物質のケース(プラスチック容器)を使えば、資源の無駄使いにならないじゃないか!
しかし、プラスチックケースも物質です。いつかは壊れてしまう。
そのプラスチック容器を製造する時、リサイクルする時に排出するCO₂の排出はすごく大きいものになります。
結果、さまざまな物質に比べてダンボールは環境コスパにもかなり優しいのです。
花瓶インテリアのこだわり!?
「花瓶だけで花は飾らない」という斬新さ!確かに花の手入れは本当に面倒臭い。
輝く花瓶に中途半端な生け花をすると、花瓶の価値を下げることになるしインテリアとして成立しなくなる可能性がある。
もっと言えば、部屋自体が変になることだってある。何も手を付けないのが一番だとも思う。
花瓶は花を飾って初めて花瓶の役割を果たし訳であるから花瓶に何も挿さないのは、人間して違和感があるのは仕方がない。
私も、ここまでは同感だし、そんな違和感を感じるだろう。
しかし、枯れた木を挿すという発想までは、自分の頭が追い付いてなかった。
推測であるが、枯れた木を挿すことで植物がたどった過程・背景を芸術と呼んでいるのだろう。
実際、下手な生け花をするより、よっぽど、しみじみとさせられるだろう。
ダンボールエピソード
一心不乱にダンボールをバラバラに刻んだ。
ダンボールは家にたくさんある。これを使えばストレス発散になると私は思う。
私も岩井勇気のように1、2か月前にカッターでダンボールを切り刻んだことがある。
私はカッターを買って間もなかったので、無茶苦茶切れ味が良く、スゥーーっと切れていく感覚がたまらなかった。
同時に日頃のストレスがスゥーーっとなくなっていく感じがして癖になるほどだった。
ずいぶん、これには助けられた。ハンドスピナーみたいな感覚に。いや、紙を破ると気持ちい感覚のほうが似ている。それの何倍のも振動など音が手に伝わってくる。
「カッター段ボール用 段ちゃん」 リンク:https://amzn.to/34HMVCd
しかし、ここでの注意点は、
カッターの切れ味・もちろん手を怪我しない・ダンボールを切っていることだ
文章構成
才能渋滞
このコラムにはこんな一説がある。
納戸に入れてあったダンボールを引っ張り出してきて、リビングで切り刻む。普通のカッターではなかなか切れず、戸棚の奥からさらに太いカッターを出してきて力任せに解体する。…(省略)
これが何かに似ているのだ。
この時点では少し違和感はあるがそのまま読み進めることができる。
家のどこかに隠していた死体を引っ張り出してきて切り刻もうとするが、普通の刃物では刃が入らず、大きい刃物を持ってきて力任せに解体する。
汗だくで死体をバラバラにした後、庭のボックスに入れて蓋を閉め、家に入って洗面所で念入りに手と顔を洗う。
この2つの文、すごく形が似ている。逆に1文目の違和感はわざと作っている、、、
2文目で1文目との記憶とをバッチリすり合わせるためだ。
このことは、天性の才能であろう。
バラバラ・切り刻む・解体する
これらのキーワードが連想のキーワードである。ワードを入れのselectセンス。
警察が来たら!分かってはいてもやっぱり…
ダンボールをバラバラに解体する行為を死体で連想してしまったら怖くてしょうがない。
しかし、そんな時に最悪な時に警察が家に訪問してきた。こうなったら怖くて仕方がないだろう。
岩井もこう語っている
タイミングが合いすぎていて、僕は少し後ずさりした。心拍数が上がる。もしかして庭のボックスの中身に感付かれたんではないだろうか。それとも近所から異臭がするなどの通報があったのか。
警察が来る前に、こんな連想をしなくても「ドキっと」する人も少なくないんじゃないか?
ましてや、こんな嫌な連想をしてしまった後にこんな出来事が起きたらたまったもんじゃない!
ここまで来たら、何もやっていないと分かってはいても何かしたんじゃないか?と思ってしまうであろう。
もうダメだ、腐り始めてやがる……
「もうダメだ、腐り始めてやがる……」
この言葉は何に対しての言葉なのか?
ダンボールなのか?それとも、もともとあったボックスの生ごみなのか?死体なのか?
ダンボールを生き物・生物のように扱うことで、死体にも生ごみに発想を展開できるように作られている。
発送を展開できるワードを様々なところに散りばめているので、文字数の何倍もの楽しみが生まれる。
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